プロセスが大事?
私が考える「プロセス」とは、あくまで、“業績アップや業務効率改善につながると会社が認めた「標準プロセス」”のことです。
一方、各社員が自分勝手に、「自分はがんばっていると考えているだけで、会社が認めていないプロセス」は評価の対象にはなりません。
これまでは、ほとんどの会社が標準プロセスを定めず、社員の属人的なやり方に任せていました。結果に結びつくプロセスが明確にされていないため、社員も仕方なく、自分なりに考えて良かれと思ってそれぞれの仕事をしていたのです。そう考えると、〝自分勝手〟という表現は適当ではなく、しっかりとしたプロセス設計のない状況ではそうなるのもやむを得なかったと言えます。
そこで私は以下のように定義したいと思います。
評価されるプロセス … ○ 会社が認めた標準プロセス
評価されないプロセス … × 会社が奨励していないプロセス
しかし、いくら経営者やマネージャが「プロセスが大切」と言っても、人事評価の方法が従来通りの〝結果の数字〟だけだと、現場の社員にとっては面倒くさいことが増えるだけで、なんのメリットもありません。このため、プロセスを大切にすることの本来の意図が理解されずに、誤解されてしまうケースも出てきます。
そこで、プロセスを大切にすることを徹底させるために、プロセスを人事評価できちんと評価していくことが必要になってきます。
(2024年06月26日)