データ入力について(1)
社員が行った標準プロセスをプロセス評価に反映させるためには、評価のもととなる各プロセスをどれくらいの時間と頻度で行っているかという事実を記録します。そのためには、行ったプロセスのデータを社員に入力してもらう必要があります。
入力はプロセス評価の対象者全員にやってもらうわけですが、最初は忙しいのに負荷が増えるという理由で入力に抵抗を示す人が必ず一定の割合で出てきます。
そこで入力と分析の手間がかからないツールを使い、入力項目もできるだけ数を少なくして当初の抵抗を減らすという工夫が必要になります。
スモールスタートの法則はここでも効いてくるのです。一つのプロセスの入力にかける時間を、1~3分くらいに抑えることを目標にしてください。
特に外回りの多い営業系の人には、外からでも行ったプロセスが簡単に入力できるようなIT環境に配慮する必要があります。現在はモバイル化が進んでいるので、外出先であってもノートパソコンや携帯電話を使って、簡単に入力できるようになっているととても便利です。
IT環境を整えておかないと、営業員がデータ入力のためだけに会社に帰らなければならないという無駄が発生してしまうのです。場合によりますが、移動時間と入力の時間を合わせると2~3時間にもなることもあります。