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人事制度見直しのための処方箋
成果主義を含むこれまでの日本型の人事評価制度を見直し、改善するための“処方箋”として、結果だけでなく「プロセス」も評価の対象にする『プロセス評価』 をおすすめします。
右肩上がりの経済状況での主観主義と結果主義による評価方法は、部品や車輪のようだと評されながらも、会社の意のままに文句を言わずに働くイエスマンを評価してきました。その時代においては、そうあることが会社にとって好ましい人物像として求められたからです。
しかし、この古い評価方法は、バブル崩壊以降の環境変化により、もはや通用しなくなっています。にもかかわらず、日本的な人事評価制度の本質がまったく変わっていないのが、現在多くの企業で機能しなくなっている原因です。
では、これからの時代で求められる人事評価とはどのようなものでしょうか?
私は、評価方法を見える化、客観化、公正化の方向に変えていく必要があり、その一つの効果的な方法が、「プロセス評価」だと考えています。
プロセス評価というのは、目に見える仕事の結果だけを人事評価の対象にするのではなく、定量化された事実に基づくデータを使いながら、結果に至る途中の見えにくいプロセスも評価していくことで、より公正かつ客観的な評価を行おうとするものです。
そのために、会社の業績改善や業務効率向上につながるプロセスをまず標準化します。さらに社員が実際行ったプロセスをポイントにします。そしてそれを、人事評価シートに定量的に反映して社員の評価を行っていくのです。
(2009年01月09日)