事例紹介(5) 1人の200%より5人の80%

成果主義の弊害として行き過ぎた個人主義が問題視された米国は、その解決のお手本として日本のチームワークを学びました。ところが、「近年の日本企業では、社員がみな個人主義に走り、社内のチームワークが失われている」と、ある精密機器会社の役員Мさんは憂いています。

Мさんの会社では成果主義を導入していますが、「成果主義のいきづまり」に直面しています。「個人の働きにスポットを当てすぎたことで社員が個人主義に陥り、社内に“自分さえよければいい”という風潮が生まれた」のだそうです。まさに米国と同じです。

課長クラスはプレイングマネージャと化してしまい、部下を育てることがないがしろにされている状況です。「このままでは、これまで日本企業の強みであったチームワークが失われ、やがては競争力も失われていく」と懸念しています。

Мさんが考える解決の糸口は、「チーム力の評価と教育の重要性」です。キーワードは『1人の200%より5人の80%』。つまり、1人のスーパーマンが200の仕事をこなすより、5人の社員が80の仕事ができるように教育することで、チームとして400の仕事をこなせるようにするという考え方です。

この教育のためには、まず土台をつくることから始めなければなりません。例えば、以前のように、「飲み会なども含め上司と部下の関係を構築しながら、顧客との接し方、意見の出し方、社内調整の仕方などを教えていくこと」や、「会社が教育を重要な業務の一つとして位置づけ、評価の対象ポイントとして奨励すること」がこれからの時代には必要だと言います。

管理者の教育も問題です。「今の課長はかつてのような権限がなくなりかわいそうだ。部長に言われた通りやっているだけのイエスマンだ。これでは管理者が育たない」と嘆きます。Мさんは大手電機メーカーの関連会社を何社も見てきましたが、「課長に実質的な権限がなく部下を育てられない会社は、すべて業績が悪い」と言い切ります。逆に良い会社は、管理者として学ぶべきことを会社の遺伝子/DNAとして伝えることを組織的にやっていたそうです。

管理者を含めた教育の重要性を認識し、成果主義によって失われつつある日本企業のチームワークという強みを取り戻すことが、これから迫りくる世界的な大不況下で生き残る鍵の一つであることは間違いなさそうです。

(2009年7月24日)

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