コラム

21世紀の人事評価⑭ 謙虚な心で行う評価


(20世紀型評価の謙虚さの欠如への反省)

人を評価する立場になった評価者に、大切な基本として徹底させておきたいことがあります。それは、「人事評価の結果は、まわりまわって評価者自身に必ず返ってくる」ということです。

誤った評価を下す可能性は誰にでもあります。従って「評価は基本的に過ちを犯しやすいもの」であり、注意深く行わなければならないという謙虚な心構えが基本です。

好き嫌い、恨み、怒り、妬み、だまし、あるいは社内政治、陰謀、策略など、人として恥ずべき気持ちで評価するのは論外です。人の道に反するよこしまな心で評価を行った場合、組織のムードの悪化、優秀な人材の退職や業績の低下といった形で、必ずその報いが返ってきます。

あるいは、悪意はなくても、人を見分ける力に自信があると勘違いしている人は、間違った評価をする危険性が高くなります。心理学的にみても、権限の強い人ほど自分の持つ信念や意見を過信するようになり、人を見誤りやすくなるということが証明されています。また、自分が正しいと思い込む傾向が強いため、自分の言うことを聞くイエスマンを好むようになっていきます。


【21世紀型評価では人事評価の重みを再認識せよ】

評価者は、「人を見分けることなど所詮不可能」と知ることです。一般的に、成功する人事の確率は3分の1、失敗が3分の1、そしてどちらでもないのが残りの3分の1と言われます。

比較的高い確率で正しい判断を行える人は、まず「人を評価すること自体が恐れ多い行為である」という謙虚な前提に立ちます。そして、十分なコミュニケーションと時間をかけて、人物診断のプロセスを忠実に踏みます。これ以外に評価の成功率を上げる方法はないのです。

人事評価は人の一生を左右するとても尊い行為であるにもかかわらず、人としてなすべき当たり前のことが、評価の現場ではなかなかできていないのが問題です。評価者は他人を評価する度ごとに、謙虚な気持ちで己を見つめ直さなければなりません。評価という行為には、謙虚さや真摯さという人間性が求められるのです。

すべての評価者に人事評価という行為を行う責任の重さを再認識し、自戒の言葉としてもらうために「人事評価の五省」を紹介します。


≪人事評価の五省≫

1. 誠意をもって評価に努めたか?

2. 人に恥ずるような評価を行っていないか?

3. 公正さや思いやりに欠けることはなかったか?

4. 人の評価すべき点を分かろうと十分努力したか?

5. 忙しさを言い訳にして評価の手を抜くようなことはなかったか?


21世紀型評価では、人を評価するという行為の尊さと責任の重さを再認識して謙虚な気持ちで臨むことが求められます。人事評価の積み重ねが人の一生を左右することを忘れてはなりません。

(2011年12月9日)

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