コラム

21世紀の人事評価⑦ 心の報酬を大切にする評価


(20世紀型評価は金銭的な報酬で人を動かそうとした)

報酬というと通常は、「給料」「ボーナス」「昇格」といった「金銭的な報酬」を思い浮かべます。しかし失敗した成果主義は、「成果を出せば、ボーナスや給料を上げてやる」という“ニンジンでつる”やり方がほとんどでした。

心理学者デシなどの研究により「目標管理的な金銭的報酬による動機づけはうまくいかない」ということが、心理学的に証明されています。

昇給、昇進、ボーナスなどの外発的動機が強くなれば、逆に、自発性、達成感、成長感などの内発的動機は抑圧される関係にあるのです。

日本経済はバブル崩壊以降元気のない状態が続いています。このような状況下では、賃金やボーナスが大幅に増えることはとうてい期待できません。社員もそれは分かっています。しかも、社員はこれまで以上の生産性を求められています。残業も発表されている統計数値字以上に多いのが実態です。現場では「疲弊感」が漂っていて、「もはや限界」との声も聞かれます。

では、会社として給与や昇格以外で、社員に報いることはできないのでしょうか。


【21世紀型評価では心の報酬を大切にする】

人間が仕事に求めるのはお金だけではありません。例えば、お金以外の報酬としては以下のようなものが挙げられます。


「モチベーションの向上」…顧客、上司、同僚などから認められ、ほめられること。

「成長感」…着実に成長している実感や、将来的なキャリアアップへのつながり。

「仕事のやりがい」…やりたい仕事ができ、目標を達成することで得られる達成感や有能感。

「自己実現」…夢や理想に近づいている期待や予感。創造性の高い仕事ができていること。


このように人のもつ自然な感情に応えるものを、金銭的な報酬に対して「心の報酬」と呼びます。


金銭的な報酬には限界があります。しかし、日本経営の良さであった“人を大切にする気持ち”や“チームワーク”を思い出し、「失われた20年」の間に日本の会社がないがしろにしてしまった心の報酬を充実させることは、それほどコストもかからず難しいことではありません。これからは、社員のモチベーションを維持し、持てる力を最大限に引き出す人財マネジメントができなければ、業績の改善は望むべくもないでしょう。


21世紀型評価では、金銭的な報酬だけでなく、心の報酬も充実させることが求められます。

(2011年2月18日)

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