コラム

自己実現型社員


「自己実現」について考えてみましょう。自己実現というと抽象的なイメージに感じますが、具体的にはどういった状態を意味するのでしょうか。

辞書を引いてみると、「自己実現とは自分の哲学や人生観にもとづいて信じる目標に向かって自分を高めていこうとする欲求のことで、潜在的な自分の可能性の探求や自己啓発、創造性へのチャレンジなどを含む」とあります。

もう少し掘り下げてみましょうか。米国の心理学者であるチクセントミハイ氏が唱えるフロー理論では、「自己実現はやりたい仕事に無欲で没頭できる状態にあること」と表わされます。詳しく言うと、「人間は自分の能力を発揮できる挑戦的・創造的な仕事であれば、それ自体に対して内発的動機を感じる。その状態では、金銭的な報酬や労働時間にとらわれず、楽しみながら仕事に取り組み、成長を遂げ、それまで以上の力を発揮できるようになる。その結果、高い目標であっても困難を克服して想定以上の成果を出していくことが可能になる」のです。


人は幸せを求めますが、その感じ方は人によって様々です。現代社会で働く人々にとっての「幸せ」とは何なのでしょうか。

それは、創造的で社会貢献につながる自分がやりたい仕事(いい仕事)を見つけ取り組むことです。そうすることで、自分の存在感や生きていく使命を腑に落ちる感覚で確認・納得することができます。つまりいい仕事は、自己実現の欲求を満たすための手段とも言えます。自分の潜在能力が顕在化していくことにより、確かな成長が実感できます。そして、自己実現という高次の欲求が満たされる状態を経験することにより、幸せを感じることができるようになるのです。

20世紀までは、会社に入って大過なく定年まで過ごし、人並みの年金生活に入るという平均的なパターンをたどることで満足したり、人より野心があるとしても、とりあえず役員になるのが目標というような人が多かったように思います。

しかし、21世紀に入った今は、社会の変化にともない自己実現を求めている人が増えてきています。こういった人は、過去にとらわれず柔軟に(Flexible)、創造的に現状打破を図りながら(Creative)、 積極的・自発的に(Aggressive)働くことができます。

これからの時代は、こういった自己実現をめざす「自己実現型社員」に気持ちよく働いてもらうために、社員をいかにモチベートするかがカギになります。

成果主義の弊害で忘れがちですが、実は日本の経営の中に人間の内発的動機を活用し、個の意欲と組織の効率を両立させるヒントがあるのです。

(2010年2月5日)

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