コラム

人事評価の五省


人事評価は、人様の一生を決める重要なことであるにもかかわらず、当たり前のことができていないのが問題です。一つの興味深い話を紹介します。

終戦前まで海軍兵学校という海軍士官養成の学校がありました。「五省(ごせい)」は、しつけ教育のために「自戒のことば」として創られたものです。兵学校では、当番が毎夜就寝前に「五省」の各項目を一つひとつゆっくりと唱える間、他の生徒はその日1日の自分の行動について反省・自戒し、自ら人格の形成に努めたそうです。戦前の古い言葉なので、現代訳を併記して五省を示します。


 【五省】

一. 至誠に悖るなかりしか (真心に背くことはしていないか)

二. 言行に恥ずるなかりしか (発言と行動に恥ずべきことはなかったか)

三. 気力に缺くるなかりしか (気力に欠けることはなかったか)

四. 努力に憾みなかりしか (努力が足りないということはなかったか)

五. 不精に亘るなかしりか (面倒くさがって骨惜しみはしなかったか)


五省は、深く考えなければ人として常日頃気をつけるべきごくごく当たり前のことのように思えます。しかし、スパルタ教育で知られたエリート養成校の生徒ですら、これができていなかったことが事実として透けて見えてきます。五省は、当たり前のことを実際やることがいかに難しいことであり、それができない人間の弱さという本質をついているのです。

現代においても人間の性は変わっていません。五省の精神は今でも十分通用するものとして見習うべきではないかと感じます。ソフトバンクの王貞治球団会長も、その信奉者になり普及に努められているそうです。

人事評価は人の一生を左右するとても尊い行為です。五省を応用し自分なりに解釈した「人事評価の五省」を考えました。すべての評価者に人事評価という行為の重さを再認識してもらい、人の人生に大きな影響を与える者の「自戒の言葉」として思い出していただければ幸いです。


 ≪人事評価の五省≫

1. 誠意をもって評価に努めたか?

2. 人に恥ずるような評価を行っていないか?

3. 公正さや思いやりに欠けることはなかったか?

4. 人の評価すべき点をわかろうと十分努力したか?

5. 忙しさを言い訳にして評価で手を抜くようなことはなかったか?

(2009年5月22日)

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